雷が運営するサイト・蒼雲草のブログページ。日々のことを書き綴る予定。あくまで予定。
「犬にイアンという名前は普通つけない」って洋ゲーの文章を見て「そうなの?」と調べたら「引き取った犬の名前がジェームズ。すごくおかしくてそのまま呼び名にした」「知人の飼い犬の名前はマシュー、ロバート、スーザン、ジョージ。とても奇妙だけどちょっとカワイイ」ってやりとりを見つけた。
他にも、「犬にエリックやリサといった名前をつけることを想像してみてください。最高でしょ!」というネット記事もあったり。どうも英米では、人名を犬につけることに、おかしい、奇妙と、強い違和感を覚えてしまうことがあるらしい。
>「What kind of dog would be called Ian anyway?」(Supermassive Games(2022)「The Quarry」, 2K)
>jez2sugars「What’s a human name that would be odd for a dog?」(reddit, 2025.5.24)
>Cannon, A.「166 Hilarious Human Names for Dogs Who Are Actually People in Disguise」(Daily Paws, 2025.9.18)
祖父母の家を整理していた父が「台所にある神棚に代々祀っていたコウジンさんが、神様じゃなくて仏様だと分かった」と知らせてくれた。写真を見た氏神神社の神主は「仏様だね」、菩提寺の住職は「馬頭観音かな」と言っていたらしい。俺は、三宝荒神ではないかとにらんでいる。
しらべてみたら、竈や台所を守る荒神は、おおまかに、神道に近しい荒神と、仏教色の強い三宝荒神があるらしい。「三宝荒神」は仏・法・僧を守護する荒々しい神であり、激しく祟りやすい一方、火伏せの霊験があるという。略して荒神と称し、荒神を祀る棚はとくに荒神棚と呼ばれる。
一族が祀っていたコウジンは、もともと三宝荒神で、祀っていた棚も荒神棚だったのではないか。いつのまにか仏ではなく神、荒神棚ではなく神棚と誤伝され、シキミでなくサカキをささげるなど、神道っぽい作法で祀っていたのではないか。それでも火事が起こらなかったのは、寛容なる仏の慈悲だろうか。
2025.10.7の記事で言及した「Kayeri」について、英字文献にあたることができた。
また、フォロワーから狂言「茸(くさびら)」について教えてもらった。
カイェリとくさびらもイラストに描き起こしたから、うpしておく。
>Mack, C. K. & Mack, D.(1998)『A Field Guide to Demons, Fairies, Fallen Angels, and Other Subversive Spirits』(New York, Owl Books, Henry Holt and Company, 1999, pp.121-122)
>山脇和泉『和泉流狂言大成(3)』(江島伊兵衛, 1918, pp.212-216)
神話や伝説に登場するキノコのモンスターについて、ずっと調べていた。
僕は、支部企画などで様々な怪物や精霊を描きたがるタチなんだけど、
そのたびに、各地の神話や伝説などの「古典」をふまえて、
モンスターを造形し、描き出すことが多い。
さいきんキノコのモンスターを描く機会があって、
いつものように神話などにあたったのだけど、
どうもキノコのモンスターが見当たらない。
キノコを神秘の霊薬として食べたり、魔術の材料にしたりという話はある。
妖精がいた痕跡といわれるキノコの輪(フェアリーサークル)の話もある。
しかし、D&Dのマイコニド、ホラー映画「マタンゴ」、FFのフンゴオンゴなど、
近代の作品に登場するキノコのモンスターはいくらでもいるが、
神話伝説由来のキノコのモンスターは、どうもいないらしい。
と思っていたのだけど、見つけた。
奈良県十津川村では、キノコが腐敗すると一本足・一つ目の一本ダタラになるというのだ。
くわえて、コロンビアやベネズエラにはKayeriという怪物の伝説があるらしい。
Kayeriは、キノコに似た帽子のようなものを頭にかぶったモンスターで
巨人もしくは巨獣の姿をとるといわれ、形は定まっていないようだ。
森に生えるキノコは、すべてKayeriの分身であるという。
雨が降ると現われ、晴れると姿を隠す。牛を好んで食べる。
>佐竹則廸 編『SFXポスター・コレクション since 1950』(実業之日本社, 1986, p.141)
>早川浩 著, Nikov 絵『RPG幻想事典』(日本ソフトバンク出版事業部, 1986)
>本多猪四郎(監督), 円谷英二(特技監督)(1963)「マタンゴ」(東宝)
>山田隆夫 編著『十津川民俗資料(1) 大和吉野郡十津川村小坪瀬及び西中記録』(民俗研究会, 1941, p.108)
>Cook, D., Hammack, A., Johnson, H. Moldvay, T., Schick, L. & Williams, S.「AD&D: Against the Slave Lords」(Renton, Wizards of the Coast, 2013, p.4)
>Gygax, G.『Advanced dungeons & dragons: Monster Manual』(Lake Geneva, TSR, 1979(4th ed), p.87)
>Gygax, G.『Advanced dungeons & dragons: Monster Manual II』(Lake Geneva, TSR, 1983, p.10)
>Schick, L.『AD&D Dungeon Module A4: In the Dungeons of the Slave Lords』(Lake Geneva, TSR, 1981, p.12)
>Wikipedia「Kayeri」(https://en.wikipedia.org/wiki/Kayeri)(2025.10.7)